正しい恨みの晴らし方 ポプラ新書
メディアでもご活躍中の脳科学者、医学博士。中野信子さんと心理学者。博士(心理学)、臨床心理士、臨床発達心理士の澤田匡人さん共同著書
「正しい恨みの晴らし方」 を読みんでみました。
自分は幼少期は活字得意でなく。読書感想文も絵本で書くような子供でした。
そんな自分も中学生ぐらいから、雑学系心理学などを手にし始めます。
「なぜ自分は両親に毛嫌いされてしまうのか?」の
答えを求めていたからかもしれません。
一時は、心理学を専攻した大学進学も過った時期もありました。
中年になり心理学より、健康の不安もあるのか(笑)
「脳の健康」は時折読んだりしてます。
そんな雑学系しかしらない、テレビ好きな自分にも頭に入ってきやすい「ドラマ」での例えなど
優しい内容でした。特に自分が腑に落ちた部分は
スタンフォード監獄実験。
この実験そのものに色んな噂も含めてあるようですが…
どんなに善良な人であっても閉鎖的な環境下では権威者に従って残虐な行動をとりえる。ということを明らかにしたミルグラム実験のバリエーション
(中略)
正義という名の麻薬に脳は中毒するということを、極端に示す結果になっています。
そうかもしれない。
心理的環境としてもド田舎という井の中の蛙法律が存在するような家庭で育った自分は、
すぐに「我が実家」と、現代の「虐待」という悲痛なニュースを思い出しました。
逮捕にまで及ぶ虐待をしてしまう親。
それこそが、そこに当てはまってしまうのではないか?と。
例えば
躾はその親にとっての最大の「正義」と思い込んでいる。
その「正義」にそった、行動は「正しい」という誤った考え。
そして
という声も出てくる訳ですが、自分自身もそう思う所もあるのだが、
「家庭」という閉鎖的な環境で、圧倒的な力を持つ人が一人いてしまうと、
他の人間は、それに従う。
従うことが、不安からも解消され、安堵にすら感じる。
どちらも「中毒」になっている。そう簡単に抜けられるものではないのでしょう。
虐待の親のみならず、変な「監禁」のニュースなどもありましたよね?過去に。
それもそういう事に近いのではないのかな?と。
正に自分の両親もそうであったのかもしれません。
家の権力者は「父」であった事は間違いありません。
そこに「母」は従う。
自分達の望むような育ちをしなかった自分という人間は毒であった。
しかし、彼らには、世間に対する「理性」があり。
更に自分は幸いな事に親戚や近所の人達の目が常にあった事で、
一定の制御があったのだと思うのです。
よって「家庭内無視」とか「部外者」というような対応が妥協案だったのでしょう。
この書籍の最後の方に作者である両先生の対談で
「人と自分は同じように出来ない理由を解明するために学問(脳科学)に走った気がする」というような内容をおっしゃっています。
僭越ながら、自分もそうだった。と。
活字がとにかく嫌いだった自分が
「なぜこんなにも両親に排除されるのだろう」と心理学にそれを求めた。
ずっと、解決したかったのだと思います。
理由を知りたかった。
今、学校や家族内で「苦しい」想いをしている若者がいるならば
そこから、あと数年で自立して抜け出せます。
そして、生きやすい場所もあるかもしれない。その場所は自分で探さないといけないし
なかなか見つからないかもしれない。
だけど。
その場所を探す事に努力する方が建設的だと思う。
この小さな空間に永遠に居る必要はない。
今は、脱出する準備期間にした方が良い。
それまでに、息切れしそうになったら、こういった心理的な事、
脳科学の優しい書籍を読んでみるのも
ひとつの策かな?とは思う。
自分自身と他人を分析する=俯瞰することができ
「納得」出来ると、少し和らぐと思うのです。
自分はそうだった。
心理学で「自分」という人間が「なぜ排除されるのか?」を知りたかったのだけれど
両親という「人間」の「欲望」に関する部分が見えてきて
「両親は近くにいる大人」と
心の距離を置く事が出来ました。
勿論、暴力はダメですから、違う大人に助けを求めてください。
今の家にいる両親だけが「大人」ではありません。
お互い幸れ。
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